地面師 あなたの土地は大丈夫?
「地面師」と聞いて、何を思い浮かべますか?
都心の一等地、何十億円の取引、精巧な偽造書類。
所有者になりすまして、不動産会社から大金を騙し取る。
——そんな映画やドラマの世界です。
確かに、巨額のお金が動く一等地は狙われやすい。
でも、「うちの土地なんて大した価値ないから関係ない」と思っているなら、少しだけ注意が必要かもしれません。
狙われるのは「高い土地」だけじゃない
不動産を使った詐欺にはいろいろあります。
- 所有者になりすまして売却する。
- 勝手に担保に入れて融資を受ける。
- 架空の取引で手付金を騙し取る。
つまり、「高く売れる土地だから狙う」とは限りません。
不動産そのものが持つ“信用”が、詐欺の材料になることがあります。
どんな土地でも、使い道はある。詐欺をする側からすれば、そういうことです。
「放置された不動産」は気づきにくい
例えば、
- 親名義のままの実家。
- 亡くなった祖父名義の土地。
- ほとんど見に行っていない土地。
- 登記簿の住所が昔のまま。
本人も家族も、「そういえば、あの土地どうなってたっけ?」という状態。
こうした不動産は、異変があっても気づくのが遅れやすいのが問題です。
映画のように突然奪われるというより、そもそも今どういう状態か、誰も正確に把握していない。
それ自体が、少し怖い状態です。
不動産の名義、最後に見たのはいつですか?
自宅は毎日見ています。
でも、登記名義はどうでしょう。
最後に登記簿を見たのはいつですか?
相続したとき?購入したとき?それとも一度もない?
不動産を持っているなら、一度確認してみてもいいかもしれません。
見るポイントはシンプルです。
- 所有者は自分になっているか
- 住所は現在のものか
- 亡くなった親や祖父母の名義が残っていないか
- 共有関係は把握できているか
- 身に覚えのない登記がないか
問題がなければそれで十分。
「ちゃんとなってた」で終わる話です。
登記は「そのうち」で済ませにくい時代に
以前は、
- 「親名義のままでもそのうち」
- 「住所変更は売るときでいい」
という感覚もありました。
しかし今は変わっています。
相続登記は2024年から義務化。
住所・氏名変更登記も2026年から義務化されます。
登記は、“必要なときにやるもの”から、“定期的に整えるもの”へ。
そういう位置づけになってきています。
映画のような話じゃなくても
何十億円の土地でなくてもいい。タワーマンションでなくてもいい。
田舎の実家でも、昔買った土地でも、相続した小さな土地でも。
不動産を持っているなら、「今、誰の名義になっているか」くらいは知っておきたいところです。
地面師の映画を見て終わる前に。一度、自分の登記簿を見てみる。
それくらいが、ちょうどいい防犯対策かもしれません。
不動産の名義、確認できます
- 「親名義のままかもしれない」
- 「住所が昔のままかも」
- 「そもそも状況が分からない」
そんな状態でも問題ありません。
縁(えにし)では、登記状況の確認から相続登記・住所変更登記までご相談いただけます。
※不動産を利用した詐欺にはさまざまな手口があります。本記事は特定の犯罪手口や個別事案を解説するものではありません。