豪邸の相続
親から実家を相続した。結構な豪邸。土地も広い。「ええ家、相続したなあ」と言われる。
確かにそうなんです。
でも、自分にはすでに家がある。実家に戻って暮らす予定もない。
そして毎年やってくる。
固定資産税がぁ……。
豪邸だからうれしい、とは限らない
大きな家は、持っているだけでもお金がかかります。
- 固定資産税。
- 庭の手入れ。
- 火災保険。
- 古くなれば修繕。
誰も住んでいなくても、家は勝手に維持されてくれません。
「立派な実家を相続した」と聞くと羨ましい話に思えますが、住まない人にとっては、大きければ大きいほど悩ましいこともあります。
売ろうかな。でも、親が残してくれた家だしな。そんなことを考えていると、もう一つ思い出しました。
そういえば、リゾート地もあった
バブルの頃に親が買ったリゾート地。
当時は、
- 「これから値上がりする」
- 「別荘を建ててもいい」
なんて話だったのかもしれません。
ところが30年以上経ってみると、誰も使っていない。別荘も建っていない。それでも税金や管理費はかかる。
売ろうとして査定してもらうと、「えっ、そんな値段?」
バブル期の購入価格から考えると、なかなか悲しい金額です。
実家は売れば利益が出そう。リゾート地は売れば大赤字。
さて、どうする?
「別々に売る」だけが答えじゃないかもしれない
ここで税金の話が出てきます。
土地や建物を売って損失が出た場合、その損失は原則として給与などの所得から自由に差し引けるものではありません。一方で、同じ年に別の土地や建物を売って利益が出ていれば、土地・建物の譲渡所得の中で損失を差し引ける場合があります。
つまり、実家を売って利益。リゾート地を売って損失。
この2つを「いつ売るか」によって、税金の結果が変わる可能性があるわけです。
「いらないから、とりあえずリゾート地だけ今年売ってしまおう」と動く前に、
ちょっと待った。
実家も近いうちに売るつもりなら、一度税理士に確認してからでも遅くありません。
相続した不動産は、一個ずつ考えない
相続すると、
- 「実家をどうしよう」
- 「この土地どうしよう」
- 「リゾート地もあったな」
と、一つずつ処理したくなります。
でも、複数の不動産があるなら、全部並べてから考えた方がいいことがあります。
- 残すもの。
- 売るもの。
- 貸せるもの。
- 売れば利益が出そうなもの。
- 売れば損が出そうなもの。
それぞれを一度並べて、「どの順番で、いつ動く?」まで考える。
相続って、やっぱり一個ずつ手続きを終わらせればいいとは限りません。
豪邸も、リゾート地も、持っているだけでは終わらない
親が残してくれた財産。だから、できれば大切にしたい。
でも、使わない不動産をずっと持ち続けることだけが「大切にする」ことでもないと思います。
実家を売る。リゾート地も処分する。そのお金を、今の家族のために使う。
それも一つの相続です。
ただし、売る順番とタイミングはちょっと考えてから。
税金が絡む話なら、なおさらです。
相続した不動産が複数ある方へ
「とりあえず一つずつ処分する」前に、一度全部の不動産を並べてみると、違う選択肢が見えてくることがあります。
縁(えにし)では、必要に応じて税理士や不動産会社とも連携しながら、相続全体を整理していきます。
※土地・建物の譲渡に関する税務上の取扱いは、取得経緯、所有期間、利用状況、各種特例などによって異なります。実際の売却にあたっては税理士等へご確認ください。